Header Ads

Shoryukenインタビュー:PoongKo

翻訳元: Shoryuken 、2017年8/17公開

— コーリンの能力を出し尽くせるよう努力している。



(画像引用元: Shoryuken


 長年にわたって、Chung-gon “PoongKo” Leeは格闘ゲームファンのお気に入りだ。すでに何年もの間、韓国格闘ゲームコミュニティの大黒柱だった2011年、Evoでのウメハラに対する完勝で一躍脚光を浴び、格闘ゲームファンの心をつかんだ。
 今年は、Evo 2011での活躍をなぞることはできなかったものの、25位という立派な成績でEvoを終えた。滞在中、インタビューの為に時間を作ってもらい “The Machine” の心中を覗いた。




Corey “Missing Person” Lanier: Top 32入りおめでとうございます。今年の出来についてどう思ってます?

Chung-gon “PoongKo” Lee: あまり満足していません。もしウィナーズの最後の試合に勝っていたらTop 8にも残れていたと感じています。あまり知られていないMo-Joeというアメリカのミカ使いにルーザーズに落とされ、ルーザーズではsakoさんに負けました。実のところがTop 8が目標でしたが、達成できませんでした。

Missing Person: Mo-Joe戦は興味深い試合ですね。彼は突然現れて君を倒した、凄い大番狂わせですよね。ストVのレベルは、誰にとってもプールを抜けるのが難しいレベルまで来てると感じていますか?

PoongKo: ストIVシリーズは7年プレイしています。それに比べると、ストVはまだ比較的新しいゲームです。まだ1年半しかプレイしていませんし、何よりメインキャラをキャミーからコーリンに変えたばかりです。新しいゲームで馴染んでいないこともあります。今現在、このゲームにすぐに慣れたプレイヤーもいれば、そうではないプレイヤーもいます。僕はというと適応するのに時間がかかっていて、今このゲームでいい成績を残すにはちょっとした運が必要です。ストVで勝つ為に運が必要だということではなく、僕がまだ自分の能力だけで勝つことが出来ないということです。
 ですが、このゲームの理解について以上に、僕のキャラ変更を考慮する必要があります。コーリンは新しいキャラでまだ十分に研究されていません。なので僕はまだコーリンの能力を出し尽くせるよう努力していて、その為、僕の成績はあまり安定していません。

Missing Person: あなたはキャミィでちゃんと結果を残せていました。なのに、コーリンがリリースされるとすぐにキャラを変更しましたね。コーリンの何が良かったのですか? ストIVでプレイしていた博打要素の強いセスと同じようなものあったのでしょうか?

PoongKo: ストIV時代の終わりにキャミィをいくばか触っていたので、当初はキャミィを使っていました。それに、セスもいなかったので、その方が楽に適応できるかなと思ったんです。でも、僕が望む結果は得られなかった。それに、新作なので当然キャミィにも変更が加えられています。コーリンにキャラを変えた時、コーリンで面白いことが出来ることことがわかりましたし、プレイしていて楽しかったんです。セスほどではありませんが、Twitterで見たコーリンのテクニックもとても面白そうでした。それでも追加キャラには期待しています、僕はまだキャラ難民ですから。

Missing Person: もしCapcomにキャラを作ってもらえるとしたら、PoongKoにとってどういうキャラなら完璧でしょうか?

PoongKo: システムが全く違いますから、ストIVのキャラが来ても大喜びはできません。セスのようにたくさんの選択肢を持ってるキャラなら最高でしょうね。コーリンはかなりこれを満たしていますが、100%ではありません。オフェンシブにもプレイできますが、当て身を使ってディフェンシブにもなれます。コーリンは自分のプレイスタイルに合ってるかなという感じですが、セスみたいなやり過ぎなぐらいの選択肢を持ったキャラが出たらキャラを変えるでしょう。


(画像引用元: Shoryuken
Canada Cup 2016でXianとプレイするPoongKo


Missing Person: あなたは長時間プレイし続けることで有名ですよね。ArcadeStream(訳註:韓国のTwitchチャンネル)を見ていたら、あなたは午前3時まで野試合していました。EvoでのSalty Suites(訳註:マネーマッチが行われる集まりの模様)でだって、そこから離れるところを殆ど見ませんでしたよ。殆どの人はそんなに長くプレイしていると頭がぼーっとしてきます。どうして長時間プレイでの練習に集中することができるんですか?

PoongKo: 以前は子供がするみたいにプレイしていましたが、今では長時間続けてプレイする事に慣れました。長い時間をゲームに使えれば、楽しんでプレイできます。もしそうでないなら絶対楽しめません。そういうサイクルになったというか。ゲームが上手くなれば、より楽しめます。長い時間プレイすれば、それだけ上手くなります。ゲームを楽しんでいるなら、それだけ長い時間プレイするでしょう。

Missing Person: 鉄拳7で豪鬼リリースされた時あなたはとても夢中で、何度も大会でTop 8に残ったりもしていましたね。まだ鉄拳をよくプレイしていますか?

PoongKo: 正直に言えばあれは運が良かっただけです。豪鬼がまだ欧米でリリースされていなかったので、みんな豪鬼との闘い方を知らなかったのです。あの頃は、空いた時間にアーケードで鉄拳をプレイしていましたが、今は家庭用が出ていて、トレモでコンボを色々試したりして楽しんでいます。いつも30分くらい練習するぐらいで、オンラインではそんなにしてません。
 でもゲームのコラボはとても楽しいですよ。カプエス2が流行っていたころはプレイしていましたし、スト鉄もとても楽しくて、鉄拳キャラをたくさん使っていました。だから豪鬼が鉄拳7に出てきた時、同じような気持ちになりました。

Missing Person: あなたが言ったように、あなたはカプエス2をプレイしていましたし、KOFでも韓国では有名でした。ですが、あなたがKOF14をプレイしているのは誰も見た事がありません。あまり好みじゃありませんでしたか? もしそうならどこが?

PoongKo: はじめ少しプレイしましたが、みんなストVを一生懸命練習していました。もしKOF14に集中していたら、ストVに集中することはできなかったでしょう。単に、ひとつのゲームにどれだけの努力を注げるかの問題です。

Missing Person: 昨年は、Secretに所属していました。しかし今は無所属となっていて、Evoへはr/Kappaの援助で参加しています。スポンサーを得るためにもっと遠征する予定ですか?

Poongko: r/Kappaは、資金が集まり僕を大会に参加させたいという時に助けてくれるだけであって、スポンサーの代わりにはなりません。もちろん僕はチームを探しています。僕の目標はアジアの大会をもっとまわることです。昨年は最高の成績を残せたとは言えませんし、今年もこれまでのところベストではありません。もっとできるという事を証明しなければなりません。

Missing Person: 6年前に起こったことについて触れたいと思います。あなたはオーストラリアのShadowloo Showdownでももちに勝ち、その後、韓国に戻りSpirit Zeroの大会のエキシビションマッチではときどに勝ちました。そしてEvo 2011、ウメハラとの忘れがたい試合です。日本の強敵たちを打ち倒したこの一連の出来事の間、どんなことが頭にありましたか?

PoongKo: その年に僕はときどとあたったんですか? 覚えてないですね。

Missing Person: あたりましたよ。私はその場にいました。Evoの前の韓国での大会でのことで、あなたがInfiltrationを倒した後です。

PoongKo: ああ、覚えてます! オーストラリアに行く前に、セスにはポテンシャルがあるなと思ってキャラを変えたんですよ。大きな大会でセスを試すチャンスでした。自信は全くありませんでしたよ。正直かなり緊張してました。でもプールを抜けてリラックスして集中できるようになっていきました。上手くいって、自分は正しかった、このキャラはいけるぞ、って実感しました。
 EvoのTop 8までたどり着いて待っていたのはウメハラさんとの再戦でした。2009年のGame Stopのエキシビションでは負けていました。絶好調のレジェンドとこれからやるんだなと思いました。ウメハラさんのキャラは無茶苦茶強かったユン。トイレに行ったときには不安に襲われました。もう死にそうでした! 不安を乗り越えるには、ステージ上で逆にオーバーなことをやるしかないって感じたんです。それでベルトとパスをぶん投げて、Red Bullを一気飲みしてからプレイする為に座りました。そうした芝居をする事で不安と闘ったんです。私はそれで上手くいきましたね、間違いなく。

Missing Person: 不安と緊張について話されましたが、今もまだそういった事はあるんでしょうか? もしあるならば、今はどのように対処していますか?

PoongKo: ストVでは、たくさんの古参プレイヤーもいれば若手プレイヤーもたくさんいます。大会の参加人数も今では凄い数です。だからいまだに緊張しますね。派手なアクションをしなきゃならないような事はないですけど。
 正直なところ、こういった緊張は決して無くなりません。それに立ち向かう為に、たくさんプレイしようとしています。体が覚えこんで、息をするかのようにプレイできるようになりたいんです。緊張してても息はするし、考えなくても息ができますよね。そうすれば、たとえ試合中に焦っても、体がその時何をすべきか覚えています。

Missing Person: じゃあ “The Machine” というのは実際あなたに合っていますね?

PoongKo: そうありたいと思っていますよ。



No comments